コスメのトレンドは「誰に憧れるか」で大きく変わります。特に20代前半は、情報感度が高く、SNSを起点に“ミューズ(象徴的存在)”と“ブランド”が密接に結びついている世代です。ここを理解することが、今の市場を読み解く重要なポイントになります。
今の20代前半のミューズは誰か?
韓国発の影響力が圧倒的
ポイントになるのは、K-POPアイドルや韓国女優の存在です。
例えば「IVEのウォニョン」や「NewJeansのメンバー」などは、単なる芸能人ではなく“ライフスタイルの象徴”として支持されています。
彼女たちの特徴は、
- ナチュラルなのに洗練されたビジュアル
- 抜け感のあるメイク
- 自分らしさを大切にするスタンス
です。これは従来の「しっかり作り込む美しさ」から、「余白のある美しさ」へのシフトを意味しています。
インフルエンサー=等身大の憧れ
もう一つの軸は、SNS発のインフルエンサーです。
YouTubeやTikTokで活躍する美容クリエイターは、「リアルに真似できる存在」として支持されています。
30代以上の世代でいう“カリスマ美容部員”に近い立ち位置ですが、より距離が近いのが特徴です。
20代前半が憧れるコスメブランド

韓国コスメ(ロムアンド・hinceなど)
ミューズと強く連動しているのが韓国コスメです。
代表的なブランドは、
- rom&nd(ロムアンド)
- hince(ヒンス)
- CLIO(クリオ)
これらは「トレンドの速さ」と「価格の手頃さ」を両立しています。
いわば“ファッションのファストブランド的存在”です。
デパコスの再定義(DIOR・YSLなど)
興味深いのは、20代前半もデパコスを“特別な憧れ”として持ち続けている点です。
ただし捉え方が変わっています。
- フルラインではなく「一点豪華主義」
- SNS映えするパッケージ重視
- ギフト需要としての側面
例えばDIORのリップやYSLのティントなど、“象徴的アイテム”が選ばれています。
30代以上の女性が押さえるべきポイント

価値観は「所有」から「共感」へ
ここが最も重要な変化です。
20代前半は「高い=良い」ではなく、「共感できるか」でブランドを選びます。
つまり、
- ストーリー性
- 世界観
- 自分との相性
が購買の決め手になっています。
リアル店舗との向き合い方
私の経験上、この世代は「オンラインで知り、リアルで確認する」行動を取ります。
したがって店舗では、
- 体験価値の提供
- SNSに投稿したくなる仕掛け
- 短時間で理解できる情報設計
が求められます。
まとめ|トレンドは“人”と“共感”で動く

最後に整理すると、
- ミューズは韓国アイドル+SNSインフルエンサー
- ブランドは韓国コスメ+象徴的デパコス
- 判断基準は「共感」と「自分らしさ」
です。
30代以上の皆さんにとっては少し軽く見えるかもしれませんが、実はこの流れは今後の市場全体に広がっていくと考えています。
コスメビジネスは常に「憧れ」で動きます。
その憧れの質が変わってきている——ここを押さえることが、次の一手につながる重要な視点です。

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